羊が家畜化されたのはおよそ8000年以上も昔で、その歴史は牛や馬よりも古いといわれています。カスピ海からイラン北部に至る草原地帯で家畜化が始まい、現在4種類の野生種と800種以上の家畜種が属しています。
羊肉は、マトンとラムに分けられます。日本では馴染みの少ない肉なので臭いのではないと思われていますが肉羊種の子ヒツジは臭みもなくやわらかなものですが、ヒツジの年齢によって香りのあるものもあります。
ラム肉は生後1年未満を言います。(ミルクラムは生後三ヶ月未満をいいます。)
マトン肉は生後1年以上のものをいいます。また飼料によって臭み(香り)が違ってきます。しかし、欧米諸国では羊肉はむしろ高価な高級肉というのが一般的です。
世界的にみると、宗教上の理由で、豚肉が食べられなかったり、牛肉が食べられなかったりしますが、羊が食べられない宗教は無いようです。イスラム・キリスト教圏では結婚披露宴や子供の誕生祝等の時、ラムの丸焼きが用意され、復活祭などの祝宴のための食物で、フランス料理ではラム肉は最高級の料理の食材とされています。
日本の皇室の公式の料理はフランス料理を中心としたもので、外国からの国賓が来日した時の宮中の晩餐会のメインディッシュは子ヒツジの料理であるのが通例となっています。
日本では、明治初期に生産を目的としヒツジが輸入され飼育が始まりました。多いときは100万頭以上、飼育されてきましたが、採算性の問題で現在では2万頭を切るほどに減ってしまいました。
戦後日本ではもっとも安い第4の肉として輸入されたのが、1歳以上のヒツジのマトンでした。これは羊毛種の廃用肉であった為、臭く それ以降日本ではヒツジは臭いと言われるようになってしまいました。
ラムハウスの羊肉はすべて自家生産のラム肉です。臭みは全くありませんし、柔らかく上品な味わいが好評です。是非一度本物のラム肉をご賞味いただき、羊肉に対する偏見を無くしていただきたいと思います。
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